TwinCATプロジェクトの配布#

適切に制限されたTwinCATプロジェクトを配布する際には、暗号化されたTwinCATプロジェクトだけではなく、作成したユーザデータベースファイルも同梱する必要があります。

配布ファイルの抽出とTwinCATプロジェクトの配布#

TwinCATメニューのSoftware Protection項目を選択し、Databaseタブの中のUser Database Fileの項目に記載されているパスを確認し、直接そのパスにある*.tcudbファイルを取り出します。

配布先に対しては、保護されたTwinCATプロジェクトと、このtcudbファイルの二つを配布します。

配布先でのTwinCATプロジェクトへのアクセス方法#

配布先では、次の手順でユーザデータベースを読み込み、与えられたユーザに切り替えてTwinCAT プロジェクトにアクセスします。

  1. TwinCATプロジェクトを開く前にtcudbファイルを読み込む

    TwinCATメニューのSoftware Protection項目を選択し、Databaseタブを開いてAdd existing User DB...ボタンを押します。

    同梱された*.tcudbファイルを読み込んでから、User Database File項目を(None)から読み込まれたユーザデータベースに切り替え、OKボタンを押します。

  2. 保護されたTwinCATプロジェクトを読み込む

    保護されたプロジェクトを読み込むと、最初下記の通り復号化が許可されていないメッセージが現れます。これは、現在のユーザが初期状態でGuestとなっているためです。

    Login as a defferent user メッセージに対してYesボタンを押すと、ユーザ切り替えウィンドウが現われます。配布先に与えられたユーザ、およびパスワードを入力すると、プロジェクトを開く事ができます。

注釈

ユーザ自身によるパスワード変更はできません。これは、システム・プロジェクトへのアクセス権限で設定したRightsタブの項目の中の、User DB Managementがユーザデータベース管理者にしか許可されていないためです。ユーザデータベース管理者が与えたユーザ名およびパスワードを用いてください。