監視#

これまでの設定を行うことで、監視できる状態になりました。実際に監視を行うためには、次の操作を行います。

CSV収集の開始と終了#

CSVの収集を開始するには、次の手順を実施してください。

  1. PLCへのログイン

    TwinCAT Measurement プロジェクトと同じソリューションにあるPLCプロジェクトにおいてリモートPLCへログインします。

  2. TwinCAT Measurement Projectの選択

    Visual studioの Solution explorer 上で TwinCAT Measurement Project のどの階層でもよいので選択します。

  3. Scope viewのモニタ開始操作

    TwinCAT Measurement Projectの選択を選択すると、ツールバーにScope viewの操作アイコンが現れます。「モニタ開始ボタン」操作を行うと監視を開始します。StartRecordトリガにより自動的に記録を開始し、以後、CSVExportトリガ毎にCSVファイルを出力します。

    ../_images/scope_monitor_start.png
  4. Scope viewのモニタ停止操作

    Scope viewに記録中においても、次の操作を行う事で操作を停止できます。

    ../_images/scope_monitor_stop.png

    警告

    • 停止後、次回モニタを再開するとCSVのファイル名の連番は1からはじまります。前回のCSVファイルが残っている場合は順次上書きされます。

    • 再開前にCSVファイルのバックアップを取ることをおすすめします。

サンプルプログラムを用いたCSV自動出力#

サンプルプログラムでは、次のフローで動作しています。

CSV保存条件プログラム作成に示したPLCプログラムでは、100mm後進動作が完了後の inposition 信号を export_trigger[0] として出力しました。

これを DataPool に登録したものとします。ここでは、つぎの条件でCSVファイルを出力する様に設定してみます。

  • 上記のシーケンスを開始したところからScope viewのモニタを開始する。

  • export_trigger[0] の立下り条件(つまり、100mm前進動作を開始したタイミング)でCSVを保存する。

このために必要な Channel trigger setは以下の通りです。

StartRecord に追加したchannel trigger
Release

Raising Edge

Threshold

1

User Data

論理軸のAxisState

説明

AxisStateは、軸の動作状態を整数で表現している。1以上で動作開始していることがわかる。

CSVExport に追加したchannel trigger
Release

Falling Edge

Threshold

1

User Data

export_trigger[0]

説明

export_trigger[0] は原点位置における inPosition 信号。動作を開始するとFailとなるため、Falling Edgeにてトリガが発行される。

上記設定にて記録したものは、図 6.24の通りScope viewで一覧できる。この中に示された、CSVExport_*というラベルの部分にてCSVに保存されている事がわかる。

../_images/sampling_view.png

図 6.24 CSVへ出力中のScope view#

CSVファイルは指定のフォルダへ対応する番号をファイル名に含んだ、Export *.csvという名前で順次保存されている。