Bootイメージの作成#

展開先に配布するソフトウェアを作成するには、展開先のターゲットマシンと同一のハードウェア構成を持つIPCが一台必要です。これを「モデルマシン」と呼びます。モデルマシンに接続した開発環境において取得したPLCランタイムモジュール、C++ランタイムモジュールを「Bootイメージ」と呼びます。次図に示す通り展開先のIPCにコピーすることでソフトウェアの展開ができます。

../_images/develop_history_and_deployment.png

Bootイメージの作成方法は次の手順となります。

デプロイ設定#

デプロイ設定とは、展開先IPCに配置に適した状態に設定することを言います。AMSNetIdやEtherCATマスターの各種設定を機器固有のものではなく汎用的な名前で解決できるように設定したり、起動後プログラムが自動スタートする設定を行います。

次の手順に従い設定を行ってください。

  • PLC Projectのオプション設定

    PLCプロジェクトのProject設定画面を開き、次の二つとも有効になっていることを確認する。

    • Autostart Boot Project

    • Symbolic Mapping

    ../_images/2023-02-22-15-12-48.png
  • AMSNetIDを相対アドレスで解決する設定を有効にする。

    ../_images/2023-02-20-14-17-27.png
    SYSTEM > Routes > [NetId Management] > Use Relative NetIds
    
  • EtherCATマスターが使用するEthernetポートをMACアドレスではなくシンボル参照にする

    ../_images/2023-02-20-17-07-34.png
    I/O > EtherCAT Master Device > [Adapter] > Virtual Device Names
    

ビルド~Bootイメージの取り出し#

展開先ターゲットマシンと同一ハードウェア構成のモデルマシンに接続されたXAE環境において、次の手順を実施いただく事で、展開するファイルが取得できます。

警告

  • モデルマシンに開発環境(XAE)で用いるPLCプロジェクトファイルは、展開先のIPCのハードウェアと完全に一致したものを使用してください。

  • かならず Active configurationとRUNモードへの移行を確認してください。

  1. Target Systemで<ダミーターゲット>、SolutionPlatformで<TwinCAT RT(x86)>を選択する

    ../_images/2023-02-24-11-52-00.png
  2. マスタとなるプロジェクトをリビルド

    ../_images/2023-02-24-11-52-57.png
  3. Outputウィンドウでビルドエラーがないことを確認

    ../_images/2023-02-24-11-54-43.png
  4. プロジェクトをアクティベート ⇒ RUNモード

    ../_images/2023-02-24-11-55-32.png
  5. 動作テスト実施

    可能であればモデルマシンにて動作テストを実施してください。少なくとも、正常にRUNモードへ移行し、PLCがスタートし、ソフトウェアロジックが正常に機能している事を確認してください。

  6. Boot イメージの保存

    PLCのモジュールは、_Bootフォルダ、C++モジュールは_Deploymentフォルダを取り出して保存してください。

       <<TwinCATプロジェクトフォルダ>>\_Boot
       <<TwinCATプロジェクトフォルダ>>\_Deployment