ケーススタディ#
並行ジョブ実行フレームワーク#
制御システムでは、様々な動作や振る舞いを持つサブコンポーネント機器を取り扱う必要があり、これらの特徴に合わせて制御機器システムのソフトウェア開発とテスト(品質管理)に手間や工数をかけなければなりません。この工数を定量化し、品質のばらつきを低減させるためには、抽象度に応じた設計の分離が欠かせません。
例えばモーション機器であれば、メーカや機種によってI/Oの入出力構成や通信インターフェースはバラバラですが、これらの機器に求める機能はインチング、JOG、原点復帰、リミット制御、位置決め、トルクなどの共通機能に抽象化できます。さらに、これらの機器がどのようなシーンで使われるか、という視点に移すと、保守・調整、生産運転、段取り替えなどの生産現場におけるさまざまなユースケースまで抽象化できます。
このように抽象度の層の間を共通のインターフェースとしておく事により、抽象度の高い機能レベルから取り扱える機器は簡単に付け替えることが可能となります。
このようにマシンの処理単位を抽象化して統合的に取り扱えるジョブフレームワークをご紹介します。